日本スポーツウィップ協会ブログ

日本スポーツウィップ協会の公式ブログ。 開催日程のお知らせなどを掲載しています。

カテゴリ: トピック

日本全国に散らばる
スポーツウィッパーの皆さんこんにちは☆

まだまだ寒い日がしっかり続いてますね。
しかも、花粉も飛びはじめてるとの事。
練習会会場への往復で、
目や鼻がぐしゃぐしゃになる方も多いかと思います。

マスクや眼薬などの対策をしつつ、
がっつりスポーツウィップの練習したいですね☆

そんな寒さと花粉の入り混じる中、
先日の東京合同練習会にて、
スポーツウィップの練習会の様子を動画撮影して
YouTubeにアップしました!

ぜひご覧ください!

日本スポーツウィップ協会東京合同練習会


ほんの一分弱ですか、こんな感じでいつも練習会をしています。

実際に鞭を持って練習を始める前には、必ず準備体操としてストレッチをしています。
また初心者の方にはスポーツウィップの競技及びスポーツ用鞭の説明と
注意事項などを説明してから練習に入ります。

今現在、日本スポーツウィップ協会認定インストラクターとして
東京練習会の責任者と大阪練習会の責任者の二名がおります。

正しいフォームで楽しく安全にスポーツウィップを
楽しむためにも、
ぜひ、認定インストラクターのいる合同練習会にて
練習してください!!

練習会では、スポーツウィップに関するご質問などにも
お答え出来ますし、
鞭のメンテナンスなどについても具体的に解るかと思います。

実際に鞭に触れることで解る事が一番、
体感として理解出来ると思うので、
トライしてみたいという方はぜひ、
合同練習会へ足をお運びくださいね。

ということで、今月来月も寒さと花粉に負けず
楽しくスポーツウィップをしましょう!

(•͈ᗜ•͈)

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ウィップ界の生きる伝説にして今なお現役のオーストラリアン
ウィップマスター Gary Brophy とその家族に会ってきました

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以前は、オーストラリアのサーカス・サンライズをリングマス
ターとして束ねていたのですが、現在はサーカス・ロイヤル・
スイスにパフォーマーとして合流し家族と共にサーカスライフ
を楽しんでいます

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サーカス一家Brophyファミリーに生まれたGaryはオーストラリ
アという土地柄からカウボーイスタイルのパフォーマンスに惹
かれサーカスエンターテイメントとしてのカウボーイショーを
若くして作りあげました



テンポの良いカントリーミュージックに合わせ、カウボーイ姿
で投げ縄と鞭を見事な腕前で操るGaryのショーはオーストラリ
ア人のイメージするカウボーイの姿そのもの
多くの人たちの心を掴み、長きに渡りオーストラリア内外の人
たちから愛されてきました

通常ならば、どのエンターテイメントにも時代の流れや飽きと
いうモノがあり、それに合わせ少しずつ形を変えていくのです
が、彼のショーは一貫したスタイルを貫き通しています
なのに、時代の流れや飽きを全く感じさせない。それどころか
また見たいという気持にさせられる不思議な魅力を持っている

『古き良き、、、』という言葉があるが、まさにこの言葉のご
とく時の流れを止めているかのような錯覚に引きずり込まれて
しまいます

その魅力は彼の卓越した投げ縄と鞭の技術もあってのことだと
思いますが、誰にも嫌みを感じさせない包み込むような優しさ
に満ちあふれているところにある
彼のショーは、時代が変わっても人が身体で感じる感動のコア
な部分は今も昔も変わらないと教えてくれる、数少ないショー
だと私は思ってます

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彼のショーは今も昔も変わらないと書きましたが、しいてあげ
るならば一つだけ変わったポイントがあります。ショー自体の
スタイルは変わってはいないのですが、今まで彼のショーをア
シスタントとして支えてきた娘の Jessinta Brophy がメイン
パフォーマーとして彼のショーの半分を担っているところです

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(9才の頃のJessintaとGary)

私が初めて彼女を目にした時は9才で茶目っ気たっぷりの女の
子だったのですが、今回目にした Jessinta は幼さが抜け、鞭
を手にステージに立つその姿からは、父 Gary Brophy の技だけ
ではなく心をもしっかりと受け継いだオーラと風格を感じさせ
てくれました
娘の Jessinta Brophy が独り立ちする時には、父と違った彼女
のスタイルのショーがあるのだと思いますが、本質は変わらず
こうやって引き継がれていくのですね
独り立ちする日はそう遠くない気かします。いまからその日が
楽しみでなりません

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この辺の事については私のブログの方で更に詳しく私の個人的
な思いと共に書くとして、彼とムチの事に話を戻すと

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彼と私は同じ時代をサーカスパフォーマーとしてムチと共に生
きてきました。一つのサーカスに2人のムチパフォーマーは要
らないという理由から、同じ舞台に立つことは今までありません
でしたが、お互いにその名前は度々耳にしてきました
私は『世界一長いムチで的を落とす』というタイトルだったの
に対し、彼は『世界一長いムチでのクラッキング』というタイ
トルでよく取り上げられてきました。(彼はムチのクラッキング
でギネス記録も持っています)
私たちが実際に顔を合わせ会話するのは今回が初めてだった
のですが、挨拶の後の彼の言葉がいきなり

「今日はムチ持ってきた?」

残念ながら私のムチはメンテナンス中で今回は持参できなかっ
たのですが、この言葉で場が和み、ムチやお互いの生きてきた
時代の話ですぐに打ち解けることが出来ました

現在の私の活動や日本のムチの協会の事などを話すと、彼はと
っても嬉しそうに話を聞いてくれました
そして、私が日本のスポーツウィップ協会の普及と発展のため
に力を貸して欲しいとお願いすると、一つ返事で「喜んで」と
返してくれました

そして

「今回のためにスポーツウィップ協会からの手土産の一つとし
て用意してきた名誉会員のポストを受けてくれますか?」

問いかけに対しても

「とても名誉なことです」と返してくれました

いつの日かお互いが現役から離れたとき、お互いに同じ舞台で
ムチを振る場があるとしたら、それは日本スポーツウィップ
協会のコンベンションであって欲しいですね

これからの活躍をファンとして心より応援しています

今回の私の訪問とインタビューに快く応じて下さった Gary と
Brophyファミリーにとても感謝しています
そして、素晴らしい出会いのチャンスを与えてくれた協会にも
とても感謝しています

ありがとうございました

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取材 : Dio Kobayashi , Ramu Kobayashi

プリース・クレッフェ priis-chlepfe 2012 Schwyz



ヨーロッパのほぼ中央に位置するスイスは他国に四方
を囲まれた海を持たない国です

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山岳地を利用した放牧農家が今も数多くあり、その中
には建国以前から続くものもあります

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その放牧農民が使っていた牛追いムチは独特な形状を
持ち、スイスの歴史を紹介するアイテムの一つとして
バーゼルの博物館にも展示されています

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今もそのムチを使った伝統行事やコンテストが引き継
がれ毎年行なわれていると聞いて取材してきました

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スイスにはムチを使った昔からの行事がいくつかあるの
ですが、その中でも有名なのがSchwyz(シュウィーツ)と
いう街で行なわれている“Priis-Chlepfe“と呼ばれる
ムチのコンテスト

“Priis-Chlepfe“とはクラッキングコンテストという
意味で、この地で古くから伝わるムチの技術を若い世代
に引き継いで行くことを目的に45年前に開始されたそう
です

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午前10時から受付が開始され11時になるとイベント開始
の挨拶があり、それに続いてSchuler (キッズ部門)が
始まります

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その後Junioren(ジュニア部門)が開催され

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一旦お昼休憩を挟みます

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会場には、ソーセージやホットドック、ワインの売店も
あって休憩の時には列が出来ていました

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午後13:30から、お楽しみのデモンストレーションが行
なわれ、それに続きSenioren(シニア部門)が開始とい
ったプログラム

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なんといっても今大会で一番盛り上がるのがシニア部門
ムチ人口が多い街だけあり、今年の街一番という名誉を
誰が勝ち取るのか気になる人も多く、気温は氷点下で空
には雪が舞う天気の中だというのにそれ見たさに街の多
くの人たちが会場に集まります

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何年もかけて練習し洗練された技と技がぶつかり合うシ
ニアクラスのコンテストもすごかったですが、応援する
人たちの熱気も競技参加者に負けないぐらいのすごい迫
力でした

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コンテストの仕組みと審査について説明すると、

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クラスは

Schuler (キッズ部門) 15才以下

Junioren(ジュニア部門) 16から20才

Senioren(シニア部門) 21才以上

の3つの部門に別れ、全ての部門共通のルーティンで審査
されます

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審査は

四方向を審査員に囲まれた180cm四方のステージ上で競技
参加者は同じルーティンを前向きと後向きに1度ずつの
2回繰り返し

 ・ムチを振るフォーム
 ・ムチの軌道
 ・ムチのサウンド

この3つの審査項目で4人の審査員によって採点されます
そして、その合計スコアからミス回数のペナルティーを
減算したスコアで勝敗を競うわけです

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技術の継承が目的の競技だけあって、いかに基本に忠実
なムチのテクニックを披露できるかという単純な競技な
のですが

単純なものほど奥が深いと言いますか、洗練された技術
とはここまで美しいのかと見とれてしまうほどの精確な
軌道とリズムでした

取材の後、持ち帰ったビデオを家で何度もスロー再生し
てみましたがスローでしか確認できないぐらいのスピー
ドの中でミリ単位のブレしかないムチの綺麗な軌道に再
び驚かされました

次に、参加の条件なのですが

今大会はムチの技術を地元の若い世代に引き継いでいくこ
とを目的としているため、この地区の住民以外はコンテス
トには参加出来ないそうです

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ちなみに参加費は

Schuler (キッズ部門) 15才以下 10フランク
Junioren(ジュニア部門) 16から20才 15フランク
Senioren(シニア部門) 21才以上 20フランク

しかし、デモンストレーションタイムに大会を盛り上げる
という形で参加することは可能らしく、ぜひ日本の協会か
らも参加し盛り上げて欲しいと言われました

今回は日本スポーツウィップ協会の肩書きを背負い今後の
交流を目的とした訪問でもあったので、主催者の人たちか
ら他にも色んな話が聞けましたよ

ムチの歴史や構造、クラッカー(音を鳴らす先端部分)には
何を使っているのか、誰がどうやってムチを作り現在はど
こでそれを手に入れる事ができるのか等のムチの事やここ
には更に古くから伝わるムチの伝統行事があることなど
今回だけでは書ききれないので、これらについてはまた回
を改めて詳しく書こうと思います


こちらのコンテストの主催者からのメッセージがあります

できるだけ多くの人がこの街に足を運び大会を盛り上げて
欲しいです。その時は、ぜひ会場で売っている大会のワッ
ペンを購入し胸につけ応援を楽しみ、想い出にとして心に
焼き付け帰って下さい。今後スイスと日本がさらに交流し
ていけることを願っています

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と温かいメッセージを頂きました

日本でもこんな競技会を開催したいですね
交流と取材を快く受け入れてくれたPriis-Chlepfe実行委員
会の皆さんありがとうございました
そして、日本とスイスのPriis-Chlepfe実行委員会の交流の
手土産にとムチを提供してくれたLOVING CIRCUSさんありが
とうございました

Priis-Chlepfeに関する情報は
公式サイト http://www.priis-chlepfe.ch/ をご覧下さい
ドイツ語のページですが、歴史やムチについての説明など
もあるので興味がある人はぜひ翻訳サイト等を利用して覗
いてみてください

取材 Dio KobayashiRamu Kobayashi

今日は少し心温まるスイスのムチにまつわる話題から
何かとムチにまつわる伝統行事が多いスイスなのですが
これもその中の一つ



12月6日は聖ニコラウスの日
今日はサンタがやってくる日なのです

日本ではクリスマスにサンタがやって来るのに、ここ
スイスでは12月6日

ちゃんと12月25日にこれとは別にクリスマスがあるん
ですよ(でもそれはキリストの日)

しかも、もっと驚くことに、サンタは悪い子を懲らしめる
ため手にはムチを持ち、シュムッツリと呼ばれる乞食のよ
うなお供を従えロバに乗ってやって来ます

私たちの知るサンタクロースのお話とはかなり違います

スイスでは12月6日の聖ニコラスの日にターキー(トルコ)
の方から森を越えてやってくるイベントとして伝わってるのが
一般的らしいです
私の住むここバーゼルでは3国が面する国境の街である
ことからそれらとも少し違い、ドイツの森からサンタがやっ
てくるというお話しになってます

服装は日本と変わらず白いひげに赤いフード付きのガウン
白い大きな袋と、なぜかムチ

でも、ここのサンタは子供たち皆に公平にプレゼントを与
えるなんて優しくはありません

子供達がこの1年間、良い子だったか、悪い子だったかを
見定め、良い子には小さめのミカンとナッツをプレゼント
悪い子にはお供の乞食がムチでお仕置きします

これだけでも日本に比べると、子供たちには少しかわいそ
うな気もするのですが、私の住むバーゼルのサンタは更に
厳しくこんなものでは収まりません、、、

なんと、悪い子は白い袋に詰めに森へ連れて行ってムチで
お仕置きし、そのまま森に捨ててくるらしいです
この時期が近づくと、泣き止まない子に親が「良い子にし
ていないとサンタが迎えに来るよ」と叱っている光景を
町中で多く目にします

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お話のこの部分だけ聞くと怖い気もしますが、実際には子
供を袋に入れたりムチでお仕置きする事はなく
人型のレーズン入りパン、ミカン、ナッツ、チョコレートなど
を街で購入しそれを家に持ち帰り家族皆で仲良く食べ
サンタの日を祝うというイベントなのです

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記事: Dio Kobayashi

日本スポーツウィップ協会の皆様、新年明けまして
おめでとうございます

新年早々、堅苦しい挨拶は抜きにしまして

その代わりと言っては何ですが、私の滞在している
スイスから、鞭を使った変わった伝統行事を報告
させていただこうと思います

Klausjagen
クラウスヤーゲン(Klausjagen) 場所: キュスナハト・アム・リギ

クラウスヤーゲン 公式サイト
http://www.klausjagen.ch/


スイスのルツェルン湖のほとり、リギ山の麓にある
キュスナハト・アム・リギという村では

St. Nicholas's Day〔聖ニコラスの日〕である
12月5日の前日の夜に

クラウスヤーゲン(Klausjagen)と呼ばれる約1000人
を超える大パレードが行われます

たった1000人で大パレード?? と都心にお住まいの
方は思われる方もいるかもしれませんが

ここは人口12,139人の小さな村。普段の姿
からは1000人のパレードなんて想像も付かない場所
です

http://en.wikipedia.org/wiki/K%C3%BCssnacht

ドイツ語で“クラウス(Klaus)”は聖ニコラウス
“ヤーゲン(Jagen)”は追いかけるという意味
直訳すると“サンタを追いかける”なんてとんでも
ない言葉になっちゃうのですが、実はそうではなく

カウベルや牛の角笛などの大きな音を鳴らし村の家々
を練り歩き悪霊を追い払う祭事と、キリスト教の
聖ニコラウス祭りがいつの間にか結びついて発展し
たもので18世紀頃から始まったのだそうです

実はこのパレード、開始の合図には羊の革を使った
大きなストックウィップが使われています



この鞭の音をスタートに、大きなカウベルを鳴らす
グループ、鞭でクラッキングするグループ、ブラス
バンド、角笛隊、そしてメインとなる仮装一団の
パレードが始まります



パレードにはメインとなる仮装一団が2つあるのですが

1つは“イッフェレ(Iffele)“という紙の切り細工で作
った灯篭のような大きな帽子を頭にのせた一団
イッフェレの内側に置いたロウソクの優しい明かりに
照らし出された切り絵アートが連なる姿は暗い夜道に
幻想的な空間を作り出します
そしてもう1つは聖ニコラウスとお供のシュムッツリ
からなる仮装集団。これは、こちらの地方に伝わる
他国とは少し違った聖ニコラウスのお話に基づいた
仮装から成ります

このパレードはこちらの地区では有名行事となっていて
毎年このパレード目的に多くの人が訪れます

なんと、今年は村人の人口を大きく上回る
20000人を超える人が訪れたそうです

私もスイス滞在中に、このパレードに参加してみたいと
思ってるのでその時は更に詳しくレポートしますね

それでは今年も共に精進しましょう
今年もよろしくお願いします

日本スポーツウィップ協会
代表 Dio Kobayashi

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