日本スポーツウィップ協会の皆様、新年明けまして
おめでとうございます

新年早々、堅苦しい挨拶は抜きにしまして

その代わりと言っては何ですが、私の滞在している
スイスから、鞭を使った変わった伝統行事を報告
させていただこうと思います

Klausjagen
クラウスヤーゲン(Klausjagen) 場所: キュスナハト・アム・リギ

クラウスヤーゲン 公式サイト
http://www.klausjagen.ch/


スイスのルツェルン湖のほとり、リギ山の麓にある
キュスナハト・アム・リギという村では

St. Nicholas's Day〔聖ニコラスの日〕である
12月5日の前日の夜に

クラウスヤーゲン(Klausjagen)と呼ばれる約1000人
を超える大パレードが行われます

たった1000人で大パレード?? と都心にお住まいの
方は思われる方もいるかもしれませんが

ここは人口12,139人の小さな村。普段の姿
からは1000人のパレードなんて想像も付かない場所
です

http://en.wikipedia.org/wiki/K%C3%BCssnacht

ドイツ語で“クラウス(Klaus)”は聖ニコラウス
“ヤーゲン(Jagen)”は追いかけるという意味
直訳すると“サンタを追いかける”なんてとんでも
ない言葉になっちゃうのですが、実はそうではなく

カウベルや牛の角笛などの大きな音を鳴らし村の家々
を練り歩き悪霊を追い払う祭事と、キリスト教の
聖ニコラウス祭りがいつの間にか結びついて発展し
たもので18世紀頃から始まったのだそうです

実はこのパレード、開始の合図には羊の革を使った
大きなストックウィップが使われています



この鞭の音をスタートに、大きなカウベルを鳴らす
グループ、鞭でクラッキングするグループ、ブラス
バンド、角笛隊、そしてメインとなる仮装一団の
パレードが始まります



パレードにはメインとなる仮装一団が2つあるのですが

1つは“イッフェレ(Iffele)“という紙の切り細工で作
った灯篭のような大きな帽子を頭にのせた一団
イッフェレの内側に置いたロウソクの優しい明かりに
照らし出された切り絵アートが連なる姿は暗い夜道に
幻想的な空間を作り出します
そしてもう1つは聖ニコラウスとお供のシュムッツリ
からなる仮装集団。これは、こちらの地方に伝わる
他国とは少し違った聖ニコラウスのお話に基づいた
仮装から成ります

このパレードはこちらの地区では有名行事となっていて
毎年このパレード目的に多くの人が訪れます

なんと、今年は村人の人口を大きく上回る
20000人を超える人が訪れたそうです

私もスイス滞在中に、このパレードに参加してみたいと
思ってるのでその時は更に詳しくレポートしますね

それでは今年も共に精進しましょう
今年もよろしくお願いします

日本スポーツウィップ協会
代表 Dio Kobayashi